貸切バス運転者 実地研修レポート (平成30年1月27・28日 実施)
貸切バスの運転者を対象として、毎年実施する安全運転研修会について、今回は
外部の教育機関を利用して教習場および路上での実車研修のプログラムで行いました。
(主な教育内容)
①高速道路での走行研修
・運転士交代時の自己紹介、シートベルト着用・行程説明の
アナウンス話法
・車線逸脱警報、車両ふらつき警報など安全装置の使用方法
・複数台での走行時の注意
②モータースクールでの教習
・車両点検(タイヤ空気圧など)
・狭隘路での前進・後退スラローム
・普通車を使用して、緊急制動・急ブレーキ体験や凍結路面でのABSブレーキ
の効果を体験
・座学
普通車でしたが、スクール内で水を撒いたコースを加速~急ブレーキによる、
滑り(スキッド)現象を体験し、車の動態を直に感じる事ができました。
急ブレーキによる 座 学
滑り状況を実感
車両点検個所の確認 スラローム走行
③山道研修(菅平高原・浅間山鬼押ハイウェイ・碓井バイパス)
・山道での安全・快適な走行方法
・適切なギアの選択
路上訓練のコース途中で平成28年1月の軽井沢スキーバス事故の現場に
立ち寄りました。多くの若者の尊い命が奪われた現場を見て、運行事業者が
人命を預かる重大な業務である事を改めて認識し、何よりも安全運転が優先
である事を運転者全員が心に刻みました。
山道走行訓練 軽井沢スキー事故現場
(雪道走行も体験しました)
日頃は個々に運転している運転者が、今回の実車研修において、同僚の運転技術を
観察し、アドバイスを受けられる。また日頃、交流の機会がない他営業所の職員との
話し合いができる貴重な機会になったようで、
・自分の運転との違いや参考になる情報が得られた。
・貸切バス運転者のみならず、学校や事業所、施設など担当する運転者も経験した
方が良い
との声が聞かれました。
今後とも運転者の運転技術と接遇サービスの向上を図るべく、訓練内容を工夫し、
運転者のレベルアップを図ってまいります。
<投稿:安全運行管理室>